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北陸工業鉄道

まえがき

現在の富山市山田地域、かつての婦負郡山田村の山中には石灰岩の鉱脈があるということで、その鉱石輸送を主目的に企画された鉄道です。
会社代表者は富山市在住者なのに会社所在地は「東京市芝区」・・・謎です。

概要

免許申請日 大正15年10月26日
免許取得日 昭和3年5月10日
区間(主な経由地) 婦負郡保内村福島−室牧村大字高熊−尾久−窪−高瀬−天池−山田村大字鎌倉−若土−若狭−数納小字妙巌
※村名地名は申 請当時のもの
規格 動力:電気
軌間:三尺六寸(1067mm)

解説

起点は高山線越中八尾駅と推定されます。ここから室牧川沿いに南下、山を越えて山田川沿いをさらに南下します。

ところで、当時の鉄道省への免許申請書には、管轄する府県知事の副申書が添付されています。これによると、「免許申請者ハ信用薄キ者ナ リ・・・」だそうで、山を沢山持ち、鉱物資源がたくさんあるからきっと儲かる・・・と言ってはそこら中から出資金を巻き上げているような、い わゆる「山師」を連想してしまいますが、実際はどうだったのでしょうか。

役所が「信用薄キ者ナリ・・・」という者が申請した免許も交付されたからには立派に国のお墨付きを得たことになります。
しかし、今では信じられないことですが・・・かつては鉄道が投機の対象となった時代があったそうです。
実際に建設する意志はないのに免許を取得し、その利権を他に転売して一攫千金を狙う。。結局、せっかく得た免許なのに鉄道は日の目を見ずに終わる。
この鉄道も、そうしたもののひとつ、なのでしょうか。

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